施設内チームケアの実際

介護施設のケアカンファレンス議事録|本人の希望と次の対応を残す書き方

施設内チームケアの実際
この記事は約5分で読めます。

話し合いのあとに、迷わないために。
本人の希望と、次の対応を分けて残します。

まず本人の希望を聞き、できる方法を一緒に考えます。
まず本人の希望を聞き、できる方法を一緒に考えます。(AIで作成したイメージ)
本人の希望 → 決めたこと → 担当と確認日

施設職員向けの運用例です。施設の手順に合わせて使ってください。

まずは、この順番で

1、本人の希望を聞く。家族の希望とは分けて書く。2、次の対応を決める。担当者と確認日を決める。3、本人と振り返る。希望が変われば見直す
図の手順は運用例です。
  1. 本人の希望を聞く家族の希望とは分けて書く
  2. 次の対応を決める担当者と確認日を決める
  3. 本人と振り返る希望が変われば見直す

施設内での運用例です。

書き方の見本

次にすることが分かるよう、具体的に書きます。

曖昧な例:活動参加を増やす。、みんなで対応する。。具体的な例:本人の希望:少人数で話したい、対応:少人数で話す選択肢を説明、担当:職員B、確認:10月29日に本人へ感想を聞く
すべて架空の記入例です。実際の事例ではありません。

? これだけだと迷う

活動参加を増やす。

みんなで対応する。

✓ 次の対応が分かる

本人の希望:少人数で話したい

対応:少人数で話す選択肢を説明

担当:職員B

確認:10月29日に本人へ感想を聞く

説明のための架空例です。

記入例の文字を見る・コピーする
【架空例】
本人の希望:少人数で話したい
次の対応:少人数で話す場と、居室で過ごす選択肢を説明
担当:職員B
確認日:10月29日
確認すること:本人が選べたか、どう感じたか

最後に、ここだけ確認

  • 本人と家族の希望を分けた
  • 担当者と確認日を書いた
  • 保留したことも残した
ここは忘れずに

議事録を作るだけで、施設サービス計画の変更や説明が済むわけではありません。必要な手順を計画作成担当者に確認します。

本人と家族の希望が違うときは、分けて書きます。外部への情報提供は、同意の手順を確認してください。

記録は、業務に必要な職員が確認できる場所で扱います。

詳しい説明を読む

会議前に用意する情報

議題は「最近の様子について」より、「午後の過ごし方について、本人の希望に合う選択肢を考える」のように、何を決めたいかまで書くと準備しやすくなります。記録担当者は、対象期間の介護記録や本人から聞いた希望、未確認の情報を整理します。

本人の希望と家族の希望が異なる場合は、それぞれの発言と確認日を残します。本人が会議に参加しない場合も、事前にどう意向を確かめたか、会議後に誰が説明するかを決めておきましょう。発言が難しい方は、意思を表しやすい方法や時間帯を関係職種で検討します。

議事録の項目例

項目 記録する内容
基本情報 開催日時、対象者、参加者、記録者、会議の目的
本人の意向 希望や困りごと、確認方法、確認日。家族の意向は分けて記載
確認した事実 対象期間、場面、情報源。職員の解釈や未確認情報を区別
検討内容 検討した方法と、採用または保留した理由
決定事項 実施する内容、担当者、開始予定、本人への説明担当
保留事項 不足する情報、確認担当、いつ再検討するか
見直し 何を見て、誰が、いつ確認するか。必要時に前倒しする条件

架空の記入例:午後の活動への参加

以下は説明のための架空例です。実際の利用者や施設の事例ではありません。

議題:Aさんが午後の時間をどう過ごしたいか、本人の希望と活動の案内方法を検討する。

本人の意向:10月21日の面談で「大勢の活動より、少人数で話したい」と発言。家族は活動への参加機会が減っていないか心配している。

確認した事実:今週の活動記録では、集団活動の案内時に居室で過ごすと答えた日が2日あった。断った理由は記録にない。参加しないことだけで意欲の低下と結論づけない。

決定事項:担当Bが本人に、少人数で話す場と居室で過ごす選択肢を説明する。本人が希望した場合に参加を支援し、当日の希望と様子を記録する。

保留事項:これまでの案内方法をリーダーCが確認する。家族への説明は相談員Dが担当し、共有する内容は本人の意向と施設の個人情報の取扱手順を確認する。

見直し:10月29日にBとCが本人の感想と記録を確認する。本人が変更を希望した場合は、その時点で見直す。

この例の評価は参加回数だけにしません。本人が選べたか、過ごし方に納得しているかも確認します。記載した人数や確認日は運用例であり、開催頻度の基準を示すものではありません。

会議後の共有と計画の扱い

  1. 終了前に、決定事項と保留事項を読み合わせます。担当者が不在なら、引き受けられるか当該職員へ確認する担当も決めます。
  2. 記録担当者が議事録を整え、施設で決めた確認者が内容を照合します。発言の趣旨が不明な箇所は推測で補わず確認します。
  3. 必要な職員が確認できる場所で共有します。勤務が異なる職員への周知方法も決めます。
  4. 施設サービス計画などの変更が必要か、計画作成担当者に確認します。議事録を作っただけで、計画変更や説明の手続が済んだことにはなりません。

個人情報と共有範囲

議事録には、話し合いの目的に必要な情報を記します。関係のない家族事情や病歴まで広く配布しないようにしましょう。外部事業者への情報提供は、施設内の共有と分けて、利用目的、同意の要否、提供先と提供方法を確認します。

個人情報保護委員会のQ3-1では、介護関係事業者がサービス担当者会議等で利用者や家族の個人情報を使う場合、介護保険法に基づく指定基準による文書同意が必要と説明されています。一般的な同意の方法だけで判断せず、対象サービスの指定基準と施設の手順を確認してください。施設内だけの会議と外部への情報提供も区別して扱います。

議事録を閉じる前の確認表

  • 本人と家族の意向を混同していない
  • 確認した事実と職員の解釈を分けた
  • 決定事項に担当者と確認日がある
  • 保留事項に確認先と期限がある
  • 本人への説明と必要な計画の見直しを確認した

議事録の様式を増やす前に、既存の記録欄で不足している項目を確認しましょう。別紙を追加する場合は、元の計画や経過記録をたどれるように参照先を付けます。

参考資料・対象範囲を確認する

介護施設の生活相談員、施設ケアマネジャー、介護職員など、施設内のケア検討会の記録担当者向け。居宅介護支援のサービス担当者会議の制度解説ではありません。以下は任意の整理例です。

資料確認:2026年10月22日。図解と記入例は独自の運用案です。法定様式ではありません。

専門家の監修を受けた記事ではありません。

関連する資料

ケアプラン評価表(関連する既存記事)

図示を増やした改訂:2026年10月24日。本文の記入項目は施設内でコピーして調整できます。

運営者 / お問い合わせ

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました