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お正月は餅の詰まらせに注意 ~餅の喉詰め予防法5選~

餅を詰めた時の対処法3選 えっちゃんのブログ
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お正月は餅の詰まらせに注意

義叔父の死

1月2日は義叔父の命日です。

お正月早々、1本の訃報の電話がありました。
「おじさんが亡くなったって!」
「えっ!?誰が亡くなったって?」
義叔父の死が信じられませんでした。
数日前に会ったときはすごく元気で餅つきをしていましたから・・・。
お餅を喉に詰まらせての窒息死でした。   
まだ70歳でした。

餅をのどに詰まらせてなくなった義叔父

義叔父は60歳で会社を定年し、その後は、叔母と二人、農業をしながら夫婦で田舎生活を満喫していました。
12月30日には、親戚を集め、家族での餅つきをするのが恒例行事でした。
今は、自宅でも餅つき機などで簡単にお餅がつくれますが、義叔父のこだわりだったのでしょう。
毎年、「餅つきをみんな楽しみにしてるからなぁ~」と言いながら、お正月用にもち米を作り、年末が近づくと、臼や杵の準備に入ります。

そして、30日になると、もち米を蒸し、家族総出で餅をつきます。
ひと臼めは、鏡餅を作ります。丸く成形していくのですが、なかなか上手にできません。
続いて、切り餅・・・草餅も作ります。春に採って保存してあったよもぎを混ぜて香り深い美味しいよもぎ餅が出来上がります。
最後に、その場で付きたての餅を、きな粉や小豆等で食べる・・・とても贅沢な瞬間です。
こんな時間もこの年が最後になってしまいました。

1月2日の朝、叔母の作ったお雑煮を食べている時に、突然事故が発生します。
義叔父が突然倒れこみ苦しみだしたと言います。
叔母が必死に背中を叩き、長男は救急車を要請しました。
15分後に到着した救急車によって病院に搬送された義叔父は、搬送先の病院で死亡が確認されました。

前日の元旦にも普通にお餅を食べていた義叔父。
まだ70歳・・・お餅が喉に詰まるなんで想像すらしなかったと言います。
ただ、5年前に軽い脳梗塞を患っていました。
脳梗塞の後遺症は殆どなく、日常生活に支障をきたすことはなかったと言います。

お正月といえば「餅」です。
雑煮をはじめ、餅を食べる機会がぐっと多くなります。
そこで気をつけたいのが餅を喉に詰まらせる窒息事故です。

喉詰めはお子様にも注意が必要

窒息事故は、高齢者だけでなく、小さなお子さんなども注意が必要です。
せっかくのお正月を台無しにしないためにも、その対策を考えて置くべきかと思います。
餅による窒息死亡事故は、餅を食べる機会が多い1月に発生しているといいます。
特に正月三が日に集中しているそうです。また、男性の死亡者数は女性の2倍以上になるとか・・・。

お餅だけでなく、食物が原因となった窒息による65歳以上の高齢者の死亡者数は年間3,500人以上といいます。
この死病者数は、コロナ感染で亡くなられた死者数(3571人1日2日現在:)と大差ない死亡者数です。
中でも、80歳以上の死亡者数は2,500人以上にのぼるという調査結果もあります。
それだけに、餅での窒息だけでなく、高齢者の場合は、食物などが誤って喉頭と気管に入ってしまう誤嚥にも注意してほしいと思います。
誤嚥や窒息は、高齢者だけの問題ではなく、小さなお子さんがいるご家庭も要注意です。子どもは生後5~6カ月頃から手にしたものを口にもっていくことが増え、食べ物やおもちゃなどで窒息事故を起こしがちです。

最近は食文化も多様化し、餅をあまり食べたことのない若者も増えていると聞きます。それだけに、お正月に食べる雑煮などの餅が、久しぶりの餅だったりすることが多く、食べ慣れていないので、急に飲み込んだりして喉を詰まらせることがあります。年齢問わず、注意が必要なのです。

餅の喉詰め予防法5選

そこで、餅を食べる際には以下に気をつけて、喉に詰めないように防止してください。

(1)餅を小さく刻みましょう

大きな餅を飲み込んでしまったら大変です。高齢者や小さなお子さんがおられるご家庭は餅を小さくカットし、食べやすい大きさにするのも予防策の一つです。

(2)喉に潤いを与えてから食べましょう

餅を食べる前に、お茶や汁物などを飲み、喉に潤いを与えてから餅を食べるのも予防策の一つです。

(3)餅は流し込まないようよく噛んで食べましょう

よく噛まないでお茶などで餅を流し込むことのないように注意してください。これは詰まらせる原因の一つとなり逆効果です。

(4)口いっぱいに餅を頬張らないようにしましょう

一口の量を加減して、無理なく食べられる量を口に入れましょう。たくさん口に頬張るのは危険です。ゆっくり、よく噛んで食べましょう。

(5)周りが見守りましょう!

高齢者や小さなお子さんがいるご家庭はできるかぎり、高齢者や小さなお子さんが餅を食べる際には周りで様子を見守りましょう。

万が一、餅を飲み込んでしまい、喉に詰まってしまった時は、命にかかわることがあります。
一刻も早い応急処置が必要です。

食道にものが詰まった時は、正常に呼吸できているかどうかを確認。
声を出せず、うなずくぐらいが精いっぱいであれば窒息の可能性が高いので、即、救急車を呼びましょう。

詰まった直後から言葉が出なくなったり、激しくせき込んだりする時は気道に入ってしまっている可能性があります。
顔色が紫になってきたら危険な状態です。意識をなくすこともあり、こちらもすぐに救急車を呼びましょう。

 

次は『餅を詰まらせたときの対処法3選』です。

餅を詰まらせたときの対処法3選
救急車が来るまでの間、詰まった餅を吐き出させるための応急処置をしてください。意識がある場合この3つの方法をお試しください。餅での窒息死は決して他人事ではありません。誰でもなる可能性があります。注意して餅を召し上がり楽しいお正月をお過ごしください。
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