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お局様(おつぼねさま)への対処方法(あなたが部下の場合)

お局様とキャリアアップ えっちゃんのブログ
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病院や介護施設などの組織には、派閥の中心でただならぬ影響力を持つ『お局様(おつぼねさま)』と呼ばれる女性職員がいます。
お局様と聞くと、経験年数が長いベテラン女性で、経験年数の浅い職員などに嫌がらせ」や「いじめ」をする人とか、管理職も厳しく注意することが出来ない裏番長的な人というイメージでしょうか・・・。

お局様・・・こんな私もお局様に悩まされた時期がありました。

子育てを優先するために総合病院を退職して、自宅に近い一般病院に勤務したことがあります。
大きな病院ですと、勉強会や委員会活動の他、スキルアップを図るための外部研修会への積極的な参加など、3人の子供を育てながらの勤務は難しいと言うのが転職の理由です。

看護師として転職

救急救命センター、手術室、脳外科病棟、外科病棟などを経験した後の転職でした。
私と一緒に入職した看護師の中に、新婚さんの看護師(恵美さん:仮名)がおられました。
恵美さんは、結婚を機に転職された大学病院出身者で、入職オリエンテーションの際に一緒になり、後に私の親友となった方です。

私は救急外来、恵美さんは混合病棟(外科・慢性期)に配属されました。
その時、私の看護師としてのキャリアは13年、恵美さんも9年あり、看護師としては中堅にあたります。
入職して一ヶ月・・・私も恵美さんんも総合病院とは異なる職場環境に戸惑いながらも馴染もうと努力しました。

看護師の働く環境は、大学病院のような1000床以上もある大病院から小規模なクリニックや介護保険施設まで様々です。
どんな資格でもそうですが、資格の取得はスタートでしかありません。プロフェッショナルには程遠いのです。
免許の取得後、教育された環境や経験で同じ看護師でも能力や知識、技術に差が出るのはやむを得ないことなのです。
本来なら、それをお互いが認め合ってこそ良い職場となります。

私へのお局様からの攻撃は入職して三ヶ月ごろから始まりました。
救急外来では、医師も含めてチームワークが重要な職場です。
ひとりの救急患者が搬送されてくると、救命処置を施し、処置が終了すると後片付けです。
後片付けも、次の患者様を受け入れるための準備でもある重要な仕事です。

お局様からのいじめ

お局様は、後片付け業務を全て私に命じました。
最初は、職場環境に慣れさせるためだと思っていましたが、それがいじめだと気づくまでに時間はかかりませんでした。
他の看護師と口裏を合わせ、医師が処置が終わり部屋を出ていくと、「後はお願いね!」と、全て私に任せて休憩室へと消えていくのです。
そして残業をせざるを得なくなると、「あなたの手際が悪いからできないのよ!」と怒られる。

半年間は我慢しました。
救急外来では、私のような総合病院から転職してきた看護師は煙たかったのでしょうか・・・。
でも、見ている人は見てくれていました。
総看護師長が、お局様に手術室への異動を命じました。

恵美さんもまた、病棟でいじめにあっていました。
高度医療の現場から転職してきた恵美さんへの嫌がらせは相当なものでした。
ナースコールが鳴れば、「恵美さん!鳴ってますよ!」・・・面倒な患者様の対応は全て恵美さんだったと言います。

いずれにしても、威光を笠に着て上から目線で高圧的な態度をとるというのがお局様の特徴でもあります。
しかし実は、お局様の深層心理には意外な感情が隠れているんです。

お局様は、一見すると“勝ち気”で“自信がある”ように見えますが、実は『劣等感のかたまり』である人が多いと思います。

お局様のいじめや嫌がらせは劣等感から

仕事に実力があって、周りからの人望も厚い人が、わざわざ誰かに「嫌がらせ」や「いじめ」をするでしょうか

本当は自分に自信がないのです。

そんな面倒なことを率先して行う人ほど、「自分の地位が脅かされるのではないか」という不安や私生活に対する不満など、何らかのフラストレーションを抱えているものです。
劣等感がより強い人は、その感情を見ないようにするために、自分の本心とは正反対の行動をとりやすいという特徴もあります。

自分を大きく見せることで自分の劣等感を隠そうとする。
他人のあら探しをして、自分より弱い立場の人に支配的な態度を示す。
自分の意見を断固主張したり、時に感情的になって必死に自分を守ろうとするのが、お局様の心理と行動の傾向です。
お局様の態度は、単なる自己防衛反応です。

顔色をうかがってビクビクしたり、対決しようとすることほど無駄なことはありません。
お局様はまた不安に襲われているんだ・・・と哀れみの感情を抱きつつ、自分の仕事に集中すると良いと思います。
たとえお局様に無視されたとしても、いたずらに反応しないことが地味に最大の効果を発揮します。
なぜなら、加害者は嫌がらせに反応しなくなった相手を物足りなく感じ、他のターゲットを探そうという気分になるからです。

お局様の言動に動じない

高齢者施設でもお局様の話を聞くことがあります。
私が以前、勤務していた高齢者施設用に「ケアラダー」及び「職務要件」を作りました。
ケアラダーとは、介護職務の内容と介護業務にかかわる介護職員に求められる能力行動特性を規定したものです。
ケアラダー導入の目的は、介護能力を客観的に把握し、上司と共に各段階を意識しながら自己研鑽と人材育成を目指ことです。
介護職員を経験年数別に、新人、3年目以上、5年目以上、10年目以上で4段階に分けて、現段階の自分の知識や技術、今後期待される定義と到達目標を設定し評価するものです。
お局様にはかなり厳しいものになるものと思います。
是非、ご参考ください。

 

ケアラダー(キャリアビジョン)マニュアル

ケアラダー(キャリアビジョン)マニュアル テンプレート
ケアラダーとは、介護職務の内容と介護業務にかかわる介護職員に求められる能力行動特性を規定したものです。介護能力を客観的に把握し、上司と共に各段階を意識しながら自己研鑽と人材育成を目指します。これはそのマニュアルの無料テンプレートです。

職務要件マニュアル

職務要件マニュアル テンプレート
各職員が自分の能力レベルを知り、能力開発に役立てること。職員が持てる能力を最大限に発揮し組織力を高めることを目標に各職務に求められる要件を一覧表にしたものです。組織が求める能力を明確にし、基準に満たない改善項目を育成能力開発するための基準になります。

 

いじわるなお局様(おつぼねさま)の対処方法(あなたが管理者の場合)

いじわるなお局様(おつぼねさま)の対処方法(あなたが管理者の場合)
「お局様(おつぼねさま)」とは、大奥の女官を指す言葉で、悪い意味で使ってはいませんでした。しかし、お局様は結婚することなく、大奥内で一生終えた方もおられたことが、現代においては、勤続年数が長く、口うるさく、意地悪なイメージとして定着しているように思います。
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