職 務 要 件
一般職 | サブ・副主任 (初級監督職) |
主任(中級監督職) | |||
基本項目と基準 |
施設の方針を理解でき、上司からの指示の下、定型的業務を誠実に遂行できる | 施設の方針をよく理解し、自らの業務の遂行と関係職員に対してアドバイスが行えるレベル | 部門の中核として関係職員をよくまとめ、施設方針の徹底とその目標達成に向けて貢献が期待できるレベル | ||
財 務 関 係 |
利用率向上の取組
|
1.メンバーとして日課業務を遂行することが出来る 2.利用者の身体の変化を観察し記録することが出来る 3.他職種との協力の必要性を理解し、チームワークを大切にした業務遂行が出来る |
1.各種の記録を活用し、業務の改善に関する提案が出来る 2.職員集団が統一した観察の視点を持てるように提案が出来る 3.他の職員や職種に連絡して、情報の共有化を図ることが出来る |
1.各種の記録から業務内容をチェックし、事業の進捗状況を管理できる 2.利用者の変化について、予測指示が出来る 3.他職種主任と連携し、稼働率向上の具体的な提案が出来る |
|
経費削減の推進
|
1.節電・節水・節紙などを実施し、無駄の無い使用が出来る 2.消耗品や備品を丁寧に扱うことが出来、管理場所の整理整頓が出来る 3.自分の仕事を把握し、計画的に業務を遂行することが出来る |
1.消耗品や備品の使用状況を管理できる(もしくは把握できている) 2.経費削減についての具体的な提案をすることが出来る 3.予定に基づいた勤務表を作成することが出来る |
1..予算の執行状況を管理し、部下への助言や指導が出来る 2.経費削減にあたり、商品や業者の選定が適切に出来る 3.業務量に合う適正な人員配置の提案ができる |
||
利 用 者 ・ 家 族 |
利用者の満足度の向上
|
1.運営理念や事業計画の目標を理解し、担当業務を遂行する課程で、利用者満足度を向上することが出来る 2.利用者の希望や要求に対して、出来るだけ待たずに対応することが出来る 3.利用者に不快感を与える環境要因を取り除くことが出来る |
1.事業のまとめ(報告)を作成し、満足度の検証が出来る 2.希望や要求のない(出来ない)利用者のニーズ分析ができる 3.計画的に清掃や環境整備に取り組めるように業務管理が出来る |
1.利用者や家族の希望や要望を反映させた事業計画の立案が出来る 2.他施設での取り組みなど利用者満足度を向上させる最新情報を他の職員に提供できる 3.利用者や家族に我慢を強いていないか検証し、改善できる |
|
利用者・家族からのクレーム対応
|
1.クレームがあった場合に、丁寧に対応することが出来る 2.その場で対応できない内容については、上司に報告し、相談することを相手に伝えることが出来る 3.クレームの内容を記録に残し、速やかに報告することが出来る |
1.謝罪や傾聴するなどし、相手の感情を和らげる事が出来る 2.職員のミスによるクレームについては、具体的な指導が出来る 3.構造やシステム上の課題について具体的な改善の提案が出来る |
1.相手に誠意をもって対応し、改善の期日を示すことが出来る 2.クレームの記録を集計分析し、業務改善のアドバイスができる 3.部署連携や予算措置を講じ、職員の負担軽減を図ることが出来る
|
||
利 用 者 ・ 家 族 |
家族や地域への対応
|
1.家族に挨拶ができ、利用者の状況を的確に伝えることができる 2.利用者について家族から情報を得て、具体的に援助に反映させることができる |
1.援助目標や援助内容について同意を得られる説明が出来る 2.実習生の指導方法などを職員に指導できる 3.定期ボランティアと交流を図り、活動のモニタリングが出来る |
1.アンケートや家族との交流の機会を図り、積極的に意見交換を行える 2.実習生の悩みや戸惑いを理解し、アドバイスが適切に行える 3.新規ボランティアに対し、目的に応じた活動をコーディネート出来る |
|
サービスマナー
|
1.TPOに応じた言葉遣いができ、声の大きさやトーンも相手に不快な印象を与えない配慮ができる 2.業務内容に適した服装や身だしなみを心がけると共に清潔に保つことが出来る 3.守秘義務を守ると共に、個人情報の取り扱い方法を十分に理解して書類などを取り扱うことが出来る |
1.TPOに応じた優れたマナーで部下の手本になれる 2.部下のマナー状況を把握し、具体的な助言や指導が出来る 3.セクシャルハラスメントや個人情報など、最新のマナー課題を率先して改善できる
|
1.TPOに応じた優れたマナーで部下の手本になれる 2.OJTや個別面談により、部下が自らの非に気付くことができるように指導が出来る 3.表面的指導に留まらず、人権に関する広い見識から指導できる |
||
業 務 運 営 |
看護・介護技術の向上
|
1.基本的看護・介護技術に関して目的と手順が理解でき、マニュアルに沿って安全にサービスが提供できる 2.個別の生活パターンを把握し、困っていることに対して、適切な時期に適切な援助が出来る 3.出来る行為を尊重した介護の必要性を理解できる 特別養護老人ホーム→機能保持・ADL低下予防 在宅→在宅生活の継続支援 |
1.困難あるいは特殊なケースに対しても、安全な介護が確実に出来る 2.出来る行為を増やすという視点で援助方法を指導できる 特別養護老人ホーム→施設の生活の中で 在宅→活動プログラムで 3.ADL低下などを予測し、予防的な援助方法を指導できる
|
1.目的や手順を常に検証し、技術の画一的な偏りを防ぐことが出来る 2.個性や生活歴を尊重した援助方法を部下に指導できる 特別養護老人ホーム→役割の再獲得 在宅→生活の延長にある活動 3.ICFなど新しい理論を、援助方法の中で具体的に提案できる
|
|
コミュニュケーション技術の向上
|
1.援助活動の中で利用者に明るく接し、笑顔を引き出す対応が出来る 2.非言語的コミュニュケーション技術の基礎的な知識と技術を習得し、利用者の話を傾聴できる 3.認知症の方々の不安や混乱を和らげるコミュニュケーション技術の重要性を理解できる |
1.受容や共感的理解に基づいた傾聴の姿勢で部下の手本になれる 2.意思疎通が困難な相手とのコミュニュケーション技術を指導できる 3.認知症の方々への具体的なコミュニュケーション技術を実践できる |
1.部下の性格やTPOに応じてコミュニュケーション技術の指導が出来る 2.職員の心にゆとりが出来るようストレスマネジメントを行うことが出来る 3.コミュニュケーション技術を用いて認知症の方々の変化を観察できる |
||
余暇活動への 取り組み
|
1.担当する活動について予定と参加者を把握し、日程や時間に応じた準備が計画的にできる 2.関係する部署やボランティアへの報告・連絡・相談を確実に行い、スムーズに活動できるように運営できる 3.利用者の希望を反映させようとする姿勢を持ち、各種の活動やプログラムを企画することが出来る |
1.行事や活動の年間計画を立案することが出来る 2.準備段階の進捗状況を把握し、職員間の協力を促すことが出来る 3.利用者や家族の希望に沿った活動プログラムの提案が出来る |
1.予算編成や実際の執行の手順について部下に指導できる 2.職員の活動意欲を低下させないサポートを適時に行える 3.利用者の身体と心の動きを引き出す活動の運営について指導できる |
||
業 務 運 営 |
介護サービスの見直しの提言
|
1.自分の担当するサービス内容に問題点や課題店が認められる時は、仲間や上司に報告・相談できる 2.自分が担当していないサービス内容においても、気付いた点や提案を、仲間や上司に報告・相談できる 3.ミーティングや会議の中で積極的に意見を出し、サービス内容を改善する提案が出来る |
1.部下の意見や提案をまとめ、上司に具体的な改善の提案が出来る 2.他職種と協力し、提案を実施に結びつけることが出来る 3.思い付きではなく、例えば数値に基づいた改善の提案が出来る |
1.提案を否定的な姿勢で受けず、部下の意欲を大切に出来る 2.提案内容を安全性・効率性・経済性などから検証できる 3.安全性や効率性に捉われず、大胆な発想や提案が出来る |
|
ケアプランの実践
|
1.上司や介護支援専門員の指導を受けながら、ケアプラン策定の手順が理解できる 2.担当する利用者の適切なアセスメントが出来、援助の方向性を提案できる 3.実行可能なケアプラン案を準備し、ケアプラン策定会議の中で、活発で柔軟な意見交換が出来る |
1.ケアプラン策定の手順について、部下に指導することが出来る 2.介護支援専門員や他職種と中長期的の建設的な意見交換が出来る 3.立案されたケアプランを周知徹底させることが出来る
|
1.介護支援専門員と協力してモニタリングら評価を行うことが出来る 2.プランの実施状況を把握し、全体の業務システムの修正が行える 3.援助の視点や適切なアセスメントについて指導できる |
||
介護事故防止への取り組み
|
1.基本的な救急対応を取得し、怪我や事故の二次的な被害を予防することが出来る 2.利用者の状況に気を配り、事故の危険性を予見した対応をとることが出来る 3.ひやりはっとを含めた事故の報告を速やかに行い安全策の提案が出来る |
1.フロア全体に配慮し安全策の実施や優先順位を部下に指導できる 2.部下の報告や記録を把握し、予測の指示や対応が取れる 3.身体拘束廃止宣言を下に代替ケアを提案できる |
1.事故防止を念頭に、人員配置や職員の日課表を改訂することが出来る 2.身体拘束を含めた過剰防止策など自立を妨げる援助を検証し、指導できる 3.福祉機器の情報収集や予算的な措置を組むことが出来る |
||
人 材 育 成 |
部下の指導育成
|
1.仲間と悩みを共有すると共に、自分が得た情報や知識・技術を仲間に広めることが出来る 2.新しく加わった仲間が職場環境に早くなれるようにアドバイスや配慮を行うことが出来る 3.非常勤職員を含め、後輩に対し、定型的業務を具体的に教えることが出来る |
1.具体的な業務マニュアルの作成や指導が出来る 2.新人の悩みや習熟度を把握し、適切なアドバイスが出来る 3.自らも最新の知識と技術を学ぶ姿勢を部下に示すことが出来る |
1.個人目標や部署目標の指導と管理が出来る 2.部下の習熟度に応じたOJTを設定し進捗状況を管理することが出来る 3.外部研修を含め、総合的な研修計画を立案し実施できる |
|
資格・知識の取得
|
1.専門職(介護福祉士・看護師等)としての知識・技術を習得する 2.高齢者介護現場で実践に活用できる基礎的な医学的知識を習得する 3.見学者などに対して施設やサービスの基本的な説明が出来る程度に介護保険制度を理解する |
1.後輩や部下に教えることが出来る知識と秘術を習得する 2.介護者教室や家族指導が出来る知識や技術の習得(特定分野で可) 3.介護支援専門員の資格が取得できる程度まで介護保険制度を理解する |
1.基礎的な予算管理や労務管理について法令などの知識を習得する 2.組織作りの方法など、現場リーダーに求められる知識を習得する 3.介護報酬の理解が出来る程度まで介護保険制度の知識を習得している |
||
勤 務 態 度 |
遅刻・早退・欠勤の有無 |
1.健康管理に留意でき、遅刻・早退・欠勤がゼロである。(あるいは限りなくゼロに近い) 2.余裕を持って出勤でき、始業時間前には仕事を行える準備が整っている。 3.疲労の蓄積はできる限り避け、自ら身体的なコンディション作りが出来る 4.仕事への意欲が継続できるように、精神的コンディション作りにも配慮が出来ている |
職務要件マニュアルダウンロードはこちらへどうぞ。