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有料老人ホーム入所事例 叔父、叔母は誰が面倒をみるのか②

叔父、叔母は誰が面倒をみるのか② えっちゃんのブログ
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知的障害者である叔父が交通事故に・・・

嘱託医の先生から、同業者である加藤先生(仮名)の叔父さんの件で相談にのって欲しいと話があったのは10年ほど前のこと。

呼吸器内科を開業している加藤先生は、地域でも問題のある高齢者の往診なども協力して頂ける評判の開業医の一人であった。
いつもは、ショートステイ中であっても異常があれば、気楽に往診してくださる先生で、我々はとても助けられていた。
その先生が、普段とは違った悲壮な表情で、面接室に入って来られた。

叔父の介護問題

「実は、私には父の弟にあたる脳性麻痺(軽度)知的障害(B1)の叔父(進さん:仮名)がおります。祖父母が亡くなってからは、医師である父と母が叔父と同居し生活の面倒をみていましたが、両親の加齢に伴って、体調も悪くなってきたので、地元に戻り開業することにしたのです。

しばらくして、両親が立て続けに亡くなり、叔父の面倒を私と妻(裕子さん:仮名)で世話することになったのです。

私は子供の頃から祖父母と両親と叔父が一緒に生活しておりましたので、何の抵抗もなく暮らしておりましたが、妻はかなりの反対がありました。

両親が健在の時も私達には迷惑を掛けないと言っておりましたが、両親が立て続けに入退院を繰り返す中で、老親の世話を妻はよくやってくれたと思います。しかし、両親の入退院を繰り返す中で、叔父の問題も夫婦間の会話に上がっておりました。

妻からは、叔父が要介護状態になったらどうするのか・・・私は看ないよ!とはっきり言われてはいました。

叔父の介護を拒否する妻

そんな時、叔父が、交通事故に遭いました。1か月間入院生活を送ったものの、元々脳性麻痺で歩行障害のあった足では歩行が出来なくなり、車椅子の生活になりました。

交通事故に遭うまでは、辛うじて排泄や入浴も自立できていたのですが、事故後は、リハビリも行ったのですが、以前のような状態に戻るのは難しいと言われ、要介護認定の申請を行い、退院することになったのです。

退院時のサービス担当者会議で、住宅改修(浴室とトイレの改修)、福祉用具の購入(シャワーチェアー、ポータブルトイレ)、デイサービスの週三回の利用、訪問介護などの福祉サービスの調整が行われました。

退院後一週間が経過したのですが、妻から、叔父の世話は出来ない。施設を探し入所させるか、離婚してほしいと言われました。どうにかならないでしょうか・・・」との相談でした。

叔父である進さんは緊急ショートステイで入所となり、しばらくして、有料老人ホームに入所しました。

単身の叔父や叔母が要介護状態になった時、施設を探すのが現状です。
経済力があるケースは比較的早く見つかるのですが、経済力がない場合などは、身内も拒否する場合が多くなっています。

自分の老後を心配する高齢者の方も多い中、日本の家庭では家族関係が希薄になってきたように感じます。

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