介護施設内で、火災時の連絡や避難誘導などの担当を共有するための編成表の作成例です。昼間と夜間の見本を掲載しています。消防計画全体や防火管理規程そのものではなく、担当と役割を整理する資料です。
施設の用途と消防計画を先に確認する
防火管理者の選任が必要になる条件は、建物の用途や収容人員等によって異なります。東京消防庁の実践ガイドでは、消防法施行令別表第一(6)項ロの用途を含む防火対象物について、建物全体の収容人員10人以上を対象として示しています。「介護施設ならすべて10人以上」と一律に判断しないでください。
施設の用途区分、収容人員の算定、必要な資格や届出は、施設を管轄する消防署に確認します。また、この見本の「自衛消防隊」という名称だけで、一定規模の建物等に必要な法令上の自衛消防組織の要件を満たすとは判断できません。
昼間と夜間の見本の違い
| 見本 | 掲載されている構成 | 作成時に確認すること |
|---|---|---|
| 昼間 | 隊長の下に、通報連絡・消火・避難誘導・救護・搬出の5班 | 見本の職種名が自施設にあるか、担当者が実際にその時間帯に勤務しているか |
| 夜間 | 夜間の防災責任者の下に、通報連絡・初期消火・避難誘導・救護の4班 | 夜勤・宿直の人数と役割、応援を呼ぶ方法、到着までの体制 |
画像の職種割当ては例です。栄養士や事務員など、夜間に勤務しない職員を、その時間帯の初動担当として記載しないでください。班の数だけをそろえても、実際に対応できる体制になるとは限りません。
編成表を作る手順
- 勤務体制を確認する:平日昼間だけでなく、夜間、休日、引継ぎ時間帯の人数と配置を確認します。
- 担当と代行を決める:責任者と各役割の担当者、不在時の代行を決めます。個人名だけでなく、その勤務に就く役割でも追えるようにします。
- 別の手順書と対応させる:通報時に伝える施設名・所在地、避難経路、避難先、人数確認方法、消防隊へ渡す情報がどこに記載されているかをそろえます。
- 同時にできない仕事を見つける:一人に複数の役割を割り当てる場合は、同時進行できる前提にせず、施設の消防計画と訓練で対応手順を確認します。
- 訓練後に更新する:連絡が届かなかった箇所、担当不在、引継ぎの不足などを記録し、役割や手順を見直します。
人命の安全を優先する
昼間の見本には搬出班がありますが、書類や物品の持出しを人命の安全より優先するものではありません。物品を取りに危険な場所へ戻る前提の割当てにしないでください。実際の通報・避難・初期消火等の行動は、施設の消防計画と消防署の指導を踏まえた訓練で確認します。この編成表だけを緊急時の行動手順として使わないでください。
掲示・共有前の確認
- 当日の勤務者が、自分の役割と連絡先を確認できる。
- 昼間・夜間の切替えと責任者の引継ぎ方法が決まっている。
- 消防計画、避難図、連絡網と担当者・名称が一致している。
- 異動や勤務体制の変更後に更新し、確認日と更新担当者を残している。
「自衛消防隊組織編成表」並びに「夜間の自衛消防隊組織編成表」
2026年10月20日改訂版の見本です。画像をタップ・クリックすると拡大表示できます。
自衛消防隊組織編成表
夜間の自衛消防隊組織編成表
【介護施設向け】自衛消防隊組織編成表 テンプレート ダウンロード
ダウンロードは上のボタンから、規約と条件を確認して行ってください。2026年10月20日に、Word配布ファイルの旧い職名と昼夜の注記を改訂し、掲載画像も同じ版に更新しました。職種は配置例として、担当・代行者を実際の勤務体制に合わせることを明記しています。LibreOfficeで全2ページの文字配置を確認済みです。Microsoft Wordでの表示と実機印刷は未検証のため、施設で編集後にご確認ください。
確認に用いた資料
東京消防庁 防火管理実践ガイド(防火管理者が必要な防火対象物、消防計画、自衛消防組織の説明)。確認日:2026年10月20日。地域固有の条例や施設への適用は、管轄消防署に確認してください。



